お子さんの食事で多く聞く悩みが「好き嫌い」です。
好き嫌いなく食べてもらうための工夫と悩まないコツをご紹介します。
「好き嫌い」といっても、その理由はさまざま。
・見た目がイヤ
・味や触感がイヤ
・食べたことはないけどイヤ(食わず嫌い)
・保育園では食べられるけどお家ではイヤ
1度苦手意識をもってしまうと、自分の気持ちだけではその壁はなかなか突破できないもの。
ちょっとしたひと手間でお子さんの気持ちを変化させるお手伝いをしてみましょう。
食べられるようにする工夫
食べたくなっちゃう見た目に変身
まずは食材の見た目。
切り方や並べ方だけでもお子さんの気持ちが変化することがあります。
根菜であればピーラーでリボンのようにヒラヒラにして湯通しすれば温野菜サラダになります。
型抜きを使えばお味噌汁や煮物もかわいくアレンジ出来ますね。
お皿にご飯を盛ったら、ご飯の周りに彩り良く並べてみるだけでもいつものおかずと印象が変わります。
お子さんの好物と一緒に盛り合わせればさらに気分も盛り上がりますね!
ナスやカボチャのように皮を剥くと見た目が野菜であれば、皮を剥いて調理することも苦手意識をなくすきっかけに。
ピーマンやニンジンのように見た目の色彩が変えられないときは、薄切りのお肉で巻いてしまうのも良いでしょう。
お魚が苦手であれば細かくほぐしてみると食べられるかもしれません。
食感、口当たりも大切
大人に比べて咀嚼する力も弱いため、噛み切りやすさ・飲み込みやすさも大切です。
食材の選び方と切り方のポイント
肉 …ひき肉やしゃぶしゃぶ用の薄切り肉がオススメ
魚 …骨を取ったものやツナ缶などが取り入れやすい
野菜…繊維を断ち切るように切り、よく火を通して柔らかく
調理の際は飲み込みやすいようにとろみを付けると口当たりが良くなります。
好みの味付けで無理なくパックン
舌には味蕾(みらい)という味を感じるセンサーがあり、味蕾は年齢とともに減少します。
子どもの舌には大人の約3倍の味蕾があるためとても敏感で、甘いものはより甘く、苦いものはより苦く感じています。
苦みの強いピーマンや、えぐみのあるホウレン草が苦手なお子さんが多いのも納得ですね。
食材本来の味で好き嫌いを無くして欲しい!と考える親御さんの気持ちも理解できますが、
まずは美味しく食べられることが今後の苦手克服に繋がります。
苦みやえぐみの強い食材は、カレー粉やツナ缶を使って食べやすい味に調理しましょう。
すき焼き煮のような甘辛い味もお子さんに人気の味付けです。
食べられた時には、「ピーマン美味しいね!」「ホウレン草もうなくなっちゃった!」と声を掛け、
その食材を食べられたことをお子さんが認識できるようにすると、だんだんと苦手意識を無くすことが出来ます。
知らないうちに食べられちゃう工夫
見た目や味付けの工夫で食べられるようになれば嬉しいですが、子どもたちの「好き嫌い」はそう簡単に克服できないことも多いものです。
食材を認識して食べることは次のステップにして、まずは美味しく食べることを優先してみるのも良いかもしれません。
・野菜をフードプロセッサーで細かくしてハンバーグ
・小さめ切った具材をよく煮込んでカレー
・ブレンダーやミキサーを使ってポタージュ・好きな具は大きめ、苦手な具は極小のあんかけご飯
いつか食べられるようになる工夫
「食べられる」をつくる
「好き」「嫌い」の間には「好きじゃないけど食べられる」の存在があるはずです。
自分から手は伸ばさないけれど、手伝ってあげれば口に運ぶ食材は味覚の変化とともに、好きになっていく可能性が大いに秘められています。
なかなか手が伸びない食材も、フォークやスプーンの先に少しだけのせてみましょう。
「少しだけ」の度合いはさまざまですが、お米一粒くらいで構いません。
「食べられた」という体験が大切なのです。
苦手でも身近な存在にしておく
毎日の食事作りで食べないと分かっていながら用意するのはとても面倒ですよね。
ですが、食べないからといって食卓から遠ざけてしまうと苦手意識は増すばかりです。
今は苦手な食材も成長とともに味覚が変化して食べられることもありますし、大人がおいしそうに食べているのをみて「食べてみようかな」という気持ちになることも。
大人が食べる分だけでも構わないので、お子さんが苦手な食材も食卓に並べて身近に感じられるようにしましょう。
悩まない工夫
「今」に集中しすぎない
前述の通り、子どもたちの味覚は成長とともに変化します。
今は苦手でも、いずれ食べられるようになる食材もたくさんあるはずです。
「好き嫌い無く食べる」ということにこだわり過ぎず、まずは食事が楽しくなるように心掛けましょう。
食べることを強要され続けることで食事自体が嫌なことになってしまっては本末転倒です。
視点を変えてみる
とはいえ、成長に大切な栄養はバランスよく摂って欲しいもの。
栄養を摂取する基本は食事ですが、お子さんの好き嫌いが多いうちは別の方法を考えてみてはいかがでしょうか。
・おやつで栄養補給(小魚アーモンド、野菜チップ、ドライ納豆 等)
・鉄製の調理器具を使う
・子ども向けのサプリや健康食品
食事がストレスにならなず、大人も子どもも楽しく過ごせることが1番の栄養ですね!
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