ヤングケアラーに支援を

「ヤングケアラー」という言葉を知っていますか?

決して他人事ではない、社会全体で取り組むべき社会問題があります。

支援を必要としている人が近くにいるかもしれません。

目次

ヤングケアラーとは

厚生労働省および、こども家庭庁が示すヤングケアラーとは「本来、大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に担っているこども」を指します。

「ヤングケアラー」は主に18歳未満のこどもが対象となっており、同じような状況にある20代、30代を「若者ケアラー」と呼ぶことがあります。

ヤングケアラーの役割り

主に以下のようなものがあげられます。

                        引用元:厚生労働省(ヤングケアラーについて (mhlw.go.jp)

家庭環境の変化によって段階的に家族のケアを担っていたり、幼少期からこのような環境で生活することで自身がヤングケアラーであることを自覚していないケースも多いのです。

ヤングケアラーが抱える問題

・睡眠不足、ストレス過多により心身に不調が出る

・学業に充てる時間がなく、学力や就学機会に影響が出る

・友人と過ごす時間た取れず周囲から孤立しやすい 等

家庭内で自由に過ごせる時間が少なく、趣味や気分転換はもちろんのこと、学習や部活動、友人と過ごす時間すら十分に確保できないこどもたちがいます。

またヤングケアラー当事者や、生活を共にする大人が「こどもに負担がかかっている」という認識が無い場合、その状況を改善するための行動や対策が実施されにくくなります。

その結果ヤングケアラーとしての生活が長期化し、自覚が無いまま深刻な問題を抱えてしまうこともあるのです。

相談先

家庭内で悩みを共有し対応することが望ましい反面、すでにヤングケアラーが発生している家庭では、どのように改善すればよいのか、どこに相談すればよいのか分からないまま状態が長期化してしまうことがほとんどです。

先生や周囲の大人、友人が当事者の苦悩に気付き、アクションを起こす手助けをすることも重要です。

■24時間子どもSOSダイヤル(文部科学省)

 電話番号:0120-0-78310

 受付時間:24時間受付(年中無休)

 詳細:「24時間子供SOSダイヤル」について:文部科学省 (mext.go.jp)

■子どもの人権110番(法務省)

 電話番号:0120-007-110 (IP電話の場合はこちら) 

 受付時間:平日8:30~17:15(土日祝日、年末年始は休み)

 詳細:法務省:こどもの人権110番 (moj.go.jp)

■児童相談所相談専門ダイヤル

 電話番号:0120-189-783

 受付時間:24時間受付(年中無休)

 詳細:児童相談所相談専用ダイヤル (mhlw.go.jp)

■子どもと家族の相談窓口(日本精神保健福祉協会)

 詳細:子どもと家族の相談窓口(Eメール対応) (jamhsw.or.jp)

引用元:こども家庭庁こどもがこどもでいられる街に。~ヤングケアラーを支える社会を目指して~ 【厚生労働省】 (mhlw.go.jp)

最後に

ヤングケアラーとして生活しているこどもたち、そして生活を共にしている大人たちは、自分たちの生活環境が支援をうけるべき状況であることに気付いていないことが多いのです。

また改善したいと思っていても、どう行動したら良いのか分からないというご家庭もあるでしょう。

こどもの未来を守るため、家族の未来を守るため、手を差し伸べてくれる人が増えることを願います。

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この記事を書いた人

1988年生まれ | 男の子ママ | フリーランスライター
チャイルド心理カウンセラーの知識を生かしながら、子育て以外のジャンルも執筆しています。

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